眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

全国的に、緊急事態宣言が解除され、東京でも少しずつ宣言前の日常に戻りつつあるようですが、やはり直ぐには元通りという訳には、いかないようですね。
本日も、秋祭りの藍染半纏や肉襦袢などの取りまとめをして頂き、注文書をお持ち頂いた町内の方がいらっしゃいました。
10月の事なので、まだまだ流動的ですし、秋になって第２波、第３波という事であれば、勿論中止となってしまうでしょうから、どの地区もまだ手探り状態というようです。
それでも、ご注文いただきましたので、準備には取り掛かって行きますので、なんとしても、どの地区でもお祭りが開催できるようにと、祈るしかありません。

昨日、羽毛ふとんリフォームのご相談でご来店のお客様が、本日は羽毛布団をお持ち頂き、再びご来店頂きました。
こちらの羽毛ふとんでした。




西川リビング製の羽毛ふとん、「手摘み」のラベルまでついていますので、悪い羽毛布団ではありません。
売価７〜8万円の商品と思われます。
ただし、ラベルのはダウン９３％の表示はありますが、ダックなのかグースなのかは不明、表示がありません。
本来なら、大変重要なポイントでもありますから、はっきりと表記すべきですが、会社の勝手な都合で表示しないという事でしょうね。
残園なことに、やはり中味羽毛量は、１.２Kg入れです。

お客様は、羽毛が偏ってしまっている、あまり暖かく無いという不満もあり、リフォームできないのではと思われたようです。
確かに羽毛の移動があり、偏ってしまって、使いにくい羽毛ふとんだったかもしれません。


端っこの羽毛が、真ん中の移動してしまったようで、周りの羽毛がありませんでした。
真ん中がへたってという羽毛ふとんはよくあるのですが、ちょっと珍しい現象です。

下取りで新しい羽毛ふとんにという選択肢もありますが、元々のこの羽毛ふとんは、そんなに悪いもので無いから、十分にリフォームでよくなるし、デュアルキルトでお仕立てすれば、今のような偏りも防ぐこともできます。
と言うとで、プレミアムダウンウオッシュをして、６０サテン・超長綿生地・デュアルキルトの側生地で、お仕立てする事になりました。

プレミアムダウンウオッシュの仕上がり具合を見て、寒くないように、1.3Kg入れにするか、1.4Kg入れにするかは、羽毛の膨らみ具合を見て判断する事にします。
いくら、プレミアムダウンウオッシュをしても、羽毛自体もこなれてしまっていますので、足し羽毛をして　１．４Kg入れにすれば、全く問題ないと思います。

基本、羽毛ふとんはシングルサイズで、新しい羽毛ふとんは　１.３Kg入れ、リフォームの場合は、１．４Kg入れで、お仕立てをしております。
西川といえ、羽毛ふとんの中味量は、どんどん減らされていますし、昨シーズンから、ゴアを使った羽毛ふとんで、デュアルキルトが出来るように、オリジナルの羽毛ふとんも始めましたので、今シーズンは、全て羽毛ふとんはオリジナルで行こうと思います。
責任の持てない商品は、販売しません。
たとえ、それが１種類しかないと言う商品であっても、あれもこれもありますではなく、この商品しかありませんけど、当店で責任持っておすすめする商品ですと、胸を張って言えるようにします。

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