藍染め半纏のお仕立て

眠りの達人

2011年09月03日 16:39

毎度ありがとうございます。

昨日、羽毛ふとんのリフォームについてお問い合わせのお電話を頂戴しました。「羽毛ふとんリフォームをしたいけど、どこに出したらいいのか?」、「信頼できるお店にお願いしたい」とおしゃられました。当店の事は、ネットで検索していたら、私のこのブログにたどり着いたようで、お電話を頂戴しました。
 お住まいをお伺いすると、静岡県東部にお住まいとのこと。私がひとっ走り走ってもと思いましたが、それよりも、お近くのお店をご紹介した方が良いと思い、「羽毛工房」のお店ならだいたいのお店が大丈夫、もしお出かけいただけるなら「サンウール」さんというお店なら大丈夫と、ご紹介させていただきました。
 今の時代、ふとん屋さんだけでなく、ネットでもまた異業種でも「羽毛ふとんのリフォーム」は行っております。昔は、それこそ古い羽毛ふとんをお預かりして、新しい羽毛ふとんをお届けして「直しました」なっんていう業者もあったようですが、いささか今の時代、そんなことをしていたら、すぐにインチキとばれてしまいます。
 かといって、おふとん屋さんであっても、大概のお店は業者に委託してやっていますから、お客様の羽毛の状態を見ないで簡単にリフォームをお受けしたり、また仕立てを何グラムにしたらよいか等の判断をするわけでも無く、当然流れ作業的に決まった量の足し羽毛をしましたなんてこと平気で言うし・・・、問題はあります。

 そういう話をしたら、中には「そういうことが大事」と共感していただき、実際に「羽毛投入機」を導入された、清水の石川寝具ランドさんや、愛知県・南知多の中村屋さんなどのおふとん屋さんもいらっしゃいます。そうした真面目に商いをされるおふとん屋さんがたくさん増えてくれることは、大変嬉しい事です。
 羽毛ふとんのリフォームは、是非「羽毛工房」「羽毛投入機」の完備したお店に依頼してください。

9月に入り、蒲団屋としてはシーズンを迎えますが、その前に、当店は10月8日からのお祭りに向けて、色々と忙しくなってきます。今年は、一時震災の件で自粛などの動きがありましたが、やはり7月に東北地方を訪れた者として、自粛じゃなくて元気を届けるべきと自粛には反対しましたが、すこしだけ自粛というのはありますが、おおむね例年通りに祭りが開催され、少しほっとしております。
 ただし、近年は業者がいろいろな事で、PR合戦でヒートアップしています。正規の祭り装束じゃない物や、人と違う変わった物を等の要望に応える為か、色々とおかしな物が出回っています。
 手拭いで作るテンガロンハットや、タトウシール、勝手に自分で作ってしまう半纏とか、正にやりたい放題って感じです。売る側も、当店にしか無いなんて言って余計にあおるし、やり方が本当におかしいと思います。

 そこで、当店も例年この時期に入れるチラシを、思い切って例年の半分にスペースを縮小しました。本当の祭り好き、本当の「ねりきち」にだけ指示されるお店であれば良いと思います。そうして、正しい祭り装束を着ると言うことが、少しずつ広まってくれれば良いと感じます。みんなで同じ格好をする良さが祭りにはあるはずです。



すでに、祭り前に何着かお仕立てしてお届けさせていただいておりますが、母親はふとんの仕立ての合間を見て、祭り半纏の仕立てをしております。丁寧に一枚ずつ、藍染め半纏は当店でお仕立てさせていただいております。こんな事も、当店の祭りに対するこだわりです。
母親が後何年仕立てが出来るか解りませんが、体が動く間は、きっと仕立てをしてくれると思います。

これから、高校時代の同級生数名と、暑気払いで飲みにいきます。
本日もありがとうございました。

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