眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

本日は、生憎のお天気。少し肌寒いので、週末まで、なんとか桜が持ちそうです。
昨日は、オーダーメイド敷きふとんの配達に出掛けた帰りに、病気と闘っている友人の所に寄ってきました。先月末に寄ったときは、外に出掛けていて会えませんでしたが、今回は会うことが出来ました。応援していた、常葉菊川高校が負けてしまって、当面の目標も無い。毎日痛みとの戦いで、もう楽になりたいと言いました。私は帰す言葉もなく、ただうんうんと話を聞くばかりでした。ここまで頑張ってきたから、もう楽にしてあげたい。でも、死んでしまったら、もう話をする事も出来ないし、何とも複雑な心境です。でも、出来るなら一日でも長く、生きていて欲しいと願っています。

　いろいろなミスが有り、毎日落ち込んでいます。でも、友人の事を思えば、落ち込んでばかりいられません。気持ちを切り替えて、兎に角前を向くしかありません。気持ちだけは、負けないように！！

　お天気も悪く、お客様のご来店も無いので、今日は店の中の模様替えでもしようかと思っていたところに、羽毛布団側生地が届きました。ご注文頂いたお客様は、火曜日の配達が都合が良いとの事でしたので、大急ぎでお仕立てする事にしました。
　以前当店で、オーダーメイドでお作りしたセミダブルの羽毛布団を、シングルサイズの合掛ふとん３枚に、お仕立て直しです。実は、ご主人が介護を必要な身体になってしまった為、今までのセミダブルのお布団では大きすぎて使えない、介護ベッドにも使える様にとの事でしたので、シングルサイズで、しかも一年中使いやすいように８５０ｇ入れの合掛けふとんにする事にしました。
　羽毛の充填も、立体キルトですし、マスを２５マスで多めにしましたが、時間的には１枚作るのに、３０分掛からないと思い、大急ぎで仕立てをしました。無事お昼には３枚お仕立て出来たので、午後にはお届けに上がりました。

　また、もう２枚は、当店の改装工事をしてくれた大工さんからお預かりしたもの、ダブルサイズの羽毛布団を、シングルサイズの合掛けふとん２枚にお仕立てしました。画像はこちらです。


ダブルの羽毛布団からの取り出し羽毛が１６６０ｇでしたので、８４０ｇで２枚お仕立てする事にしました。合掛けなので、マチ高も５ｃｍにして、マスも５列５段の、計２５マスにしました。この辺は、お客様からのご要望をお聞きして、側生地も工夫をします。通常の８ｃｍマチですと、羽毛の入れ目が少ないので、羽毛が偏ってしまい、使いにくいお布団になってしまいますからね。




羽毛の充填をして、お仕立て上がりはこちらです。



立体キルトの合掛けふとん、しかも、足し羽毛などの手間も無かったので、短時間で５枚のお布団をお仕立てしました。羽毛布団のリフォームは、このようにサイズ直しも承ります。合掛けふとんは、これからの季節と、さらに秋にも使うことが出来ますから、一枚あると大変重宝しますよ。古いお布団は、合掛布団にすれば、足し羽毛の必要も無く、経済的にお仕立て出来ます。是非、ご相談下さい。

本日もありがとうございました。