眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

今朝は冷え込みましたね。朝、新聞を取りに行くと、今シーズン始めて、息が白く凍りました。それでも日中は、暖かく過ごしやすい一日でした。一日の中で、寒暖の差が激しいので、体調管理にお気を付け下さい。

　お陰様で、本日は一日で、羽毛ふとん・合掛け羽毛ふとん合わせて5枚の、ご注文・お買い上げを頂きました。誠にありがとうございます。昨年の春から、羽毛原毛が高騰し、値上がりが続いております。ダックダウンは落ち着いて来たとの情報はありますが、具体的に値段が下がったという情報もありませんし、製品に反映されているという状況も見当たりません。
　本日も、羽毛ふとんリフォームをお持ち頂いたお客様に、色々とご説明させて頂きました。お持ち頂いたのは、某有名○ハチ真綿の羽毛ふとん、二枚合わせタイプの1枚物、つまり側生地が2枚分しっかりとついている、大変使いにくい、また重い羽毛ふとんです。毎度の事ながら、ダウン９０％の羽毛が１．５Ｋｇも入っていて、お値段は30万円位の事を言います。矛盾だらけの羽毛ふとんですから、説明している内に、その羽毛ふとんの悪いところばかり上がってきます。
思わずお客様が、「このお布団の良いところは無いの？」と言われましたが、はっきりと「無いです」とお答えしました。当然、他の羽毛ふとんと比較して買われた訳でもありませんし、セールスに強引に言われるがまま買った商品でしょう。値段から言ったら、とんでもない高い買い物をした訳ですが、お客様には決してそのような思いは無いので、余計に私が悪口ばかりいっているように、残念ながらなってしまいます。

　羽毛ふとんは、中身羽毛と側生地の柔らかさ、そしてキルティング、この3つの要素が品質に大きく影響しています。かさ高の出る、パワーがある羽毛を使えば使うほど値段も上がりますが、羽毛の量も少なくなっていきます。糸の番手がより細くなればなるほど、しなやかで柔らかな掛け心地の良いお布団になります。そして、キルティングは、より羽毛が偏らないように、均一に膨らむ様なキルティングが良い訳です。
　究極のキルティングは、何も縫い目の無い大きな袋状の物が、より羽毛が膨らみますので究極と言えますが、それでは、掛けていると身体の上の羽毛はどんどんと横に落ちていってしまいますので、具合が悪い。そこで様々なキルティングが生まれました。
　
　キルティングの数がどうのこうのという人もいますが、単にマス目の数を言うのでは無く、マチ高の高さも影響しますし、厳密に言えばキルティングの交差部分の投入口の大きさまで関係してきます。ですから、マスの数はそれぞれの状況に応じて対応出来ますから、マスの数で善し悪しを言うのはキルティングの構造を知らない人と言えるでしょう。

　30万円もする羽毛が、ダウン９０％で１．５Ｋｇも使われていること自体、良い羽毛を使っていないと自分で暴露しているようなものです。ダウン９０％で１．５Ｋｇなら5万円で充分でしょう。30万円もする羽毛なら、ダウン９３％・１．２Ｋｇ入れというのなら私は納得出来ます。
　ましてや、最近の羽毛高騰で、中身の量を少しずつ減らしたり、値段を安くするために、側生地にポリエステルを使うものが増えて来ています。

そこで、当店では羽毛ふとんも、お値打ちにオーダーメイドでおつりいたします。当然側生地は、綿１００％の生地しか使いません。


今回、ハンガリー産ホワイトダックダウン９０％で、ダウンパワーも３６０ｄｐという羽毛が確保出来ました。お値段の割に、パワーもありますので、お値打ちな側生地に店頭で投入して、その場でオーダーメイド仕立ていたします。
　60サテン超長綿生地・立体キルト・羽毛もしっかり１．３Ｋｇ入れて、39，800円、同じスペックの側生地でデュアルキルトなら、42，800円というお値打ち価格です。但し、側生地に数量限定、羽毛も年内は価格の変動はないと思いますので、側生地が終了するまでの大特価です。
　絶対の自信のある羽毛ふとんです！！

本日もありがとうございました。