眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

8月が終わりました。ふとん屋にとって、春から夏は閑散期、とっても辛い時期であります。以前は、木綿わたの打ち直しが沢山でましたので、この時期にセールを売ってなんとか繋いでいました。しかしながら、近年は打ち直しのお布団も減ってしまい、厳しい状況だったのですが、その反面、羽毛ふとんリフォームがすこしずつ伸びて来て、打ち直しの落ち込み分をカバー出来るようになりました。
　今年は例年にない数のリフォームを受注する事が出来、7月から忙しくさせて頂きました。お陰様で7月はよかったのですが、8月はお盆以降失速してしまいましたので、なんとか昨対１００％という感じです。しかしながら、この時期だから余裕がありません。

　さあ、9月から夏場の落ち込み分を取り返したいと思います。また、今年は創業60周年の年にもなりますので、これからお値打ちな60周年記念商品もすこしずつ店頭に並べて行きますので、どうぞご期待下さい。

　本日お昼前に、ご注文頂いたいた、オーダーメイド敷きふとんのお届けにお邪魔しました。
袋井市内にお住まいのI川様、お仕事はご自宅で、肉襦袢他の祭り用品の縫製のお仕事をされているとの事。70歳代ですが、まだまだ現役でバリバリお仕事をされているそうです。兎に角、忙しいようです。お邪魔した時の、この週末に使う肉襦袢の縫製の最中でした。当店の分もお願いしたいのですが、とても手が回らないと仰ってました。縫い子さんは減る一方ですから、貴重な存在です。
　肩こりや腰痛で、膝通でお悩みでご来店頂きました。すでにオーダーメイド枕はお使いですので、「調子は動ですか？」とお尋ねすると、今まで横向き寝でばかりしか寝られなかったのが、仰向けで寝られるようになった」と喜んで下さいました。お仕事柄、ずっと同じ姿勢でミシンを踏んでいますので、肩こり・腰痛は酷いようでした。


　自分で仕事して稼いでいるから、自分の物は好きに買いたいから　と仰って、オーダーメイド敷きふとんを大変気に入って、お買い上げ頂きました。
フルボディトレーサーで測定をすると、背中が丸くなってしまっていますので、肩の下は大きな隙間、膝の下も大きな隙間があいていましたので、舞プラズバーを肩の下に1本、膝の下には2本つまり２ｃｍにしてセットしてきました。

　2cmのバーを入れて、やっと膝の裏が敷きふとんに触れるようになりましたから、膝も楽に、また仰向け寝もしっかりと出来る様になると思います。
写真の奥に見える敷きふとんが、今までお使いの敷きふとん。某○Aという協同組合が手配している敷きふとんです。ぱっと見は、まだまだ綺麗なお布団ですが、すでに真ん中は大きく窪んでしまっていますので、寝心地が良いはずはありません。テトロン綿が沢山、しかも機械入れ仕立てですので、当然と言えば当然ですね。

　今晩から、オーダーメイド敷きふとんで、極上の眠りをお楽しみ下さい。2週間お待ち頂きまして、ありがとうございました。

明日から挽回の9月です。明日は朝一番で、ミラサポから先生が来て下さり、色々と個別指導をして頂きます。「売れるチラシの作り方」のアドバイザーの先生ですので、年末に向けてのチラシをすこし勉強したいと思います。

本日もありがとうございました。