眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

お天気で、蒸し暑い日が続きます。週末は少しお天気が崩れる予報ですが、週明けにはこれでもう「梅雨明け」でしょうね。店に居て、ずっとエアコンの効いているところにいると、身体の調子が悪いので、お客様のいないときには極力切るようにしています。付けたり、消したり、余計に電気代が掛かりそうです。

　昨日の事ですが、木綿わた敷きふとんの丸洗いをご注文頂きました。。しかしながら、見るからにおかしなふとんです。お客様から見たら、何の事はない、普通の木綿わた敷きふとんでしょうが、私からすれば、おかしなところが沢山あります。
　そこで、どこでどのようにした購入されたかをお聞きしました。すると、食材を提供する会社のの様な所、つまり宅配業務で食材を毎日届けてくれるところが、注文を取って木綿わた敷きふとんを作ってくれるとの事で注文されてそうです。つまり、ふとん屋さんでも、寝具専門店でも買った訳ではありません。

　新しい綿の新しいお布団を購入されたと思います。打ち直しのお布団では無いと思います。側生地は、白の無地ですから、汚れが非常に目立ちますが、それにしても多すぎ、シミだらけです。奥様は、子供が使っていて、フローリングの床に直に敷いているからと言ってましたが、確かにそれもありますが、その原因以上に、お布団に問題があります。





お布団の綴じ口は、手で綴じているものでは無く、ミシンで綴じてあります。しかも、こちらの短い辺側には手作りなら絶対に綴じ口にはしません。つまり、機械入れの敷きふとんです。
　以上に汗シミも多く、カビも残念ながら発生、お布団に黒ずみとなっています。お洗濯でお預かりしましたが、最初に、これらのシミやカビは完全に取り切る事は出来ませんとお断りさせて頂きました。

　木綿わた敷きふとんと良いながらも、ほとんど化繊綿ばかりの敷きふとん、機械入れ仕立てですから、当然寝ている部分は沈んで来て、寝心地の悪い敷きふとんになっています。お客様にして見れば、「木綿わた敷きふとん」と思われて買われたかも知れませんが、寝具専門店で扱う「木綿わた敷きふとん」とは当然違います。
　何より、職人が1枚1枚丁寧に仕立て、汗をしっかり吸湿するもめんが沢山含まれていれば、汗シミがこんなにも出来る事はありません。当然、汗をしっかり吸湿しますから、良くお日様にも干して頂かなくてはいけません。

まだまだ、我々の寝具専門店はこれらの事実をしっかりとお客様にお伝えしないといけないし。、まだまだ我々の使命はあると思います。寝心地の良い、職人手作り木綿わた敷きふとんは、是非とも寝具専門店でお求め下さい。

本日もありがとうございました。