眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

本日、９月初め以来の葬儀の受注がありました。友引を挟むため、土曜日の告別式です。また、知り合いの御尊父がお亡くなりになったとの連絡があり、今晩お通や、明日告別式です。寒くなり、時節柄一度続くとこういう事は続きますので、どちら様もお気をつけ下さい。

明日、以前からご注文を賜り、準備をしていたご婚礼ふとんのお届けをします。シングルサイズで掛ふとんと、肌ふとんをそれぞれ２枚ご注文を承っており、すでに暇を見ては作っておいたのですが、昨日お母様がご来店下さり、来客用の組ふとん１組追加でご注文賜りましたので、大急ぎでお仕立てしました。


当店お薦めの、掛けは羽毛ふとん、敷きは木綿わたのセットを承りました。ご注文頂いたシングルサイズの羽毛ふとん同様に、無地・アイボリーで上下お仕立ていたしました。羽毛ふとんは私が担当です。


４０ツイル生地のユニカラー・アイボリーの生地で、３マス×５段に仕立ててある側生地に、フランス産モスコビーホワイトダックダウン９０％・かさ高１４０ｍ・ｍの羽毛を、１３００ｇ入れます。


先日の袋商ショップ用に用意した、羽毛入れ目表です。新しい羽毛を充填するわけですから、より膨らむようにマスを大きくとります。従って、３×５段の１５マスです。マスの数を多くすればそれだけ手間がかかりますが、イコール良い羽毛ふとんではありません。むしろその逆で、膨らまないインチキの羽毛を使うからこそ、マスを小さくしてその中に詰め込みます。そうすればいかにも膨らんだ良い羽毛ふとんに見えますが、実はちがうのです。こうした事は、勿論実際に羽毛ふとんを作っているから解ることで、作ったことのないおふとんやさんでは、到底知らないことです。しかも、メーカーだってそんな正直な事をするところも少ないと言うのが現状です。


一つのマスがこのように大きく、羽毛も中でのびのび膨らんでいるという感じです。そして、できあがりはこのように膨らみます。


こちらの羽毛ふとん、ピンク・アイボリー・ブルーの各色があり、フランス産モスコビーＷＤＤを入れて、２９，８００円の特価です。お薦めの一枚です。