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2009年05月28日

オーダーメイド枕 〜立位測定〜

毎度ありがとうございます。

まるで台風のような、風の強い一日でした。カーテンのお直しをお預かりするために、袋井まで出掛け、縫い直しをして先ほどお届けしてきました。午後は、新規にレースカーテンをご注文頂いたお宅にお伺い、採寸して受注してきました。工務店の下でカーテン工事を受注するような事はしておりませんので、直接御施主様、お客様よりご注文を賜っております。従って、どこよりもお安く、また一カ所だけでも承っております。フットワークの軽さが売りです。

先日、オーダーメイド枕をお作りしたお客様のお話です。
オーダーメイド枕をお作りするときに、立って体の側面を測らせて頂きます。何故なら、人は立っている姿勢が一番楽な姿勢であり、寝姿勢としては最適だという考えから。他にオーダーメイド枕と称する枕では、首の後ろ頸椎孤だけを測るお店、また寝て肩胛骨あたりから首筋までの体圧を測るお店、また首から背中を立って測るお店など色々とあります。しかしながら、枕だけを作るのならそれでも良いでしょう。でも、枕と敷きふとんは密接な関係があり、きっても切り離せられないものです。敷きふとんの事を無視して、体を測ったからオーダーメイド枕が出来ますでは、それはその方にあった枕をお作りすることは出来ません。
オーダーメイド枕 〜立位測定〜

今回測定したお客様は70代の女性です。測定をすると、フラットタイプと出ました。背中のと腰とお尻のラインがほぼ一直線であると言うことです。フラットタイプですから、タイプ別で見ると当然低い枕となります。しかしながら、このお客様、背中と後頭部との差がすごくあるのです。この大きな隙間を埋めるのが枕ですから、枕が少し高く必要になります。更に、首の後ろの頸椎孤がすごく鋭角でくびれています。このくびれもしっかりと枕で埋めて上げる必要があります。
 この体型データをもとに、更にお使いの敷きふとんのデータを入力します。そして始めて枕の高さが決まります。
オーダーメイド枕 〜立位測定〜

写真では解りにくいかも知れませんが、点線の下に、一般的 綿敷きふとん(1年以上) とあります。これがこの敷きふとんを選んだと言うことです。そして、6カ所のそれぞれの枕の高さが出ています。
 首の頸椎孤が大きいので、仰向けの時は真ん中の部分は少し高くなると思ってはいましたが、実際に測定結果は70mmと出ました。横向け寝用の左右も70mm。今まで210個の枕を作りましたが、この数値は初めてと思います。

 ただ見かけで判断していたら、敷きふとんのデータも入力しないなら、また簡単な測定だけでは、決して導き出される数値ではありません。正確に測定をするということが、いかに大切かということがよく解りました。
 その後、実際に枕をお作りしてお試し頂いたのですが、首の後ろは更に1cm上げました。今まで低い枕でしたので、あごを引いてしまう癖がありますので、枕に首の部分がしっかりとのるように調整しました。
出来がった枕に私も驚きましたが、一番驚かれたのはお客様でした。オーダーメイド枕も最初の説明では、半信半疑のようなところもありましたが、帰るときには大変喜んでくださいました。

数をこなしてきてある程度の自信を付けてきたのですが、今回のお客様で改めてオーダーメイド枕の深さを思い知ることができました。簡単な測定でその場はごまかしがきいても、やはりお客様がいつまでも喜んで頂ける枕は出来ないということなんですね。


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