眠りの達人 　~蒲團屋 山昇~

毎度ありがとうございます。

めっきりと春らしい、暖かな陽気となりました。確定申告が終わって、17日の西川リビング「快眠フォーラム」が終われば、少し一息つけます。すると、気分はいよいよ「祭りモード」となっていきます。4月2日（金）から4日（日）までは、遠州横須賀「三熊野神社大祭」です。今年は、何とか「祢里」の上で笛が吹けるようにと、毎日稽古に励んでおります。当面は、17日を無事成功で終わらせなくてはいけません。お祭り気分もあともう少し封印です。

本日も、お昼前に少しお客様が集中しバタバタしてしまいましたが、あとはのんびりしておりました。
オーダーメイド枕も一件、微調整も一件ありました。500個までのカウントダウンもいよいよ後１０個です。

夕方、若いカップルがご来店下さいました。羽毛ふとんをお探しとのことでご来店頂いたのですが、ダブルサイズで、また彼が身長１８０ｃｍなので２３０ｃｍのロングサイズで等、色々とご希望をお聞きしました。いずれにしても、掛けふとんよりも、敷きが大切で、敷きのサイズ、またベッドなのか敷きふとんなのかで大きく違うので、そのことをお伺いすると、「ワイドダブルベッド」を言われました。
　家具屋さんで、「ダブルよりす恋ワイドのワイドダブルが広くて良いですよ」「マットは、固いのが良いですよ」と言われたでしょとお聞きすると、その通りと言われました。たかが１０ｃｍ広いワイドダブルは、基本的にベッドパットは既製品は無いので別注となり割高です。固いマットは決して良くありません。寝心地以前に耐久性だけを言うので「固い」と言います等の、いかにワイドダブルベッドが良くないかをご説明させて頂きました。
　そして、一人一人の寝心地を考えて、更に将来の事も考えて、絶対にワイドダブルベッドは止めてくださいとお願いしました。身長も体重も、更に体型も違う二人が同じ固さのマットで合うはずがありません。ましてや、横向き寝になったときの、肩の沈み込みもそれぞれ違いますので、同じ固さのしかもワイドダブルで合うはずがありません。折角の機会なのでしっかりと説明させて頂きましたが、お二人とも私の話をじっくりと聞いてくださいました。幸いなことに、まだベッドを発注されて無いと言うことで、再度検討してして頂くこと、更にベッドのサイズをまず決めてから、掛ふとんのサイズを決めましょうとお話させて頂き、本日はお帰りになられました。
　お二人共に納得して頂けましたので、きっとワイドダブルのベッドは買われないと思います。それが、後からでも後悔しない選択になると思います。



実は、午前中も娘さんの婚礼のお支度と思われるお客様がいらっしゃいました。ご両親がお見えになったのですが、お母様はアレルギーの事を大変心配されていて、羽毛ふとんが使えるかなどのご質問をされましたので、お答えさせて頂きました。アレルギーの度合いにも寄りますが、普通に生活されている方ならまず問題ないと思われます。それが、粗悪品の羽毛を使っていたり、縫製が悪い、またテレビＣＭなどの羽毛ふとんなどは勿論論外です。湿気をしっかりと吸収、発散出来るので、快適でありますから、羽毛ふとんはお薦めです。もし、心配なら綿１００％のしっかりとしたカバーを使うとか、中にシルク毛布を使うなどの対策は色々と考えられます。
　しかしながら、そのお客様もサイズはとお聞きすると、「ダブル」と言われました。今度は体質まで違うわけですから、同じふとんが良いはずがありません。そのような方こそ、正にパーソナルフィット、一人一人に合った寝具をお使い頂きたいと思います。

それにしても、婚礼寝具のお問い合わせが一日も2件もあり、嬉しいことです。今後益々、ダブルサイズのアイテムも店頭から減っていくと思います。
本日もありがとうございました。