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2011年09月03日

藍染め半纏のお仕立て

毎度ありがとうございます。

昨日、羽毛ふとんのリフォームについてお問い合わせのお電話を頂戴しました。「羽毛ふとんリフォームをしたいけど、どこに出したらいいのか?」、「信頼できるお店にお願いしたい」とおしゃられました。当店の事は、ネットで検索していたら、私のこのブログにたどり着いたようで、お電話を頂戴しました。
 お住まいをお伺いすると、静岡県東部にお住まいとのこと。私がひとっ走り走ってもと思いましたが、それよりも、お近くのお店をご紹介した方が良いと思い、「羽毛工房」のお店ならだいたいのお店が大丈夫、もしお出かけいただけるなら「サンウール」さんというお店なら大丈夫と、ご紹介させていただきました。
 今の時代、ふとん屋さんだけでなく、ネットでもまた異業種でも「羽毛ふとんのリフォーム」は行っております。昔は、それこそ古い羽毛ふとんをお預かりして、新しい羽毛ふとんをお届けして「直しました」なっんていう業者もあったようですが、いささか今の時代、そんなことをしていたら、すぐにインチキとばれてしまいます。
 かといって、おふとん屋さんであっても、大概のお店は業者に委託してやっていますから、お客様の羽毛の状態を見ないで簡単にリフォームをお受けしたり、また仕立てを何グラムにしたらよいか等の判断をするわけでも無く、当然流れ作業的に決まった量の足し羽毛をしましたなんてこと平気で言うし・・・、問題はあります。

 そういう話をしたら、中には「そういうことが大事」と共感していただき、実際に「羽毛投入機」を導入された、清水の石川寝具ランドさんや、愛知県・南知多の中村屋さんなどのおふとん屋さんもいらっしゃいます。そうした真面目に商いをされるおふとん屋さんがたくさん増えてくれることは、大変嬉しい事です。
 羽毛ふとんのリフォームは、是非「羽毛工房」「羽毛投入機」の完備したお店に依頼してください。

9月に入り、蒲団屋としてはシーズンを迎えますが、その前に、当店は10月8日からのお祭りに向けて、色々と忙しくなってきます。今年は、一時震災の件で自粛などの動きがありましたが、やはり7月に東北地方を訪れた者として、自粛じゃなくて元気を届けるべきと自粛には反対しましたが、すこしだけ自粛というのはありますが、おおむね例年通りに祭りが開催され、少しほっとしております。
 ただし、近年は業者がいろいろな事で、PR合戦でヒートアップしています。正規の祭り装束じゃない物や、人と違う変わった物を等の要望に応える為か、色々とおかしな物が出回っています。
 手拭いで作るテンガロンハットや、タトウシール、勝手に自分で作ってしまう半纏とか、正にやりたい放題って感じです。売る側も、当店にしか無いなんて言って余計にあおるし、やり方が本当におかしいと思います。

 そこで、当店も例年この時期に入れるチラシを、思い切って例年の半分にスペースを縮小しました。本当の祭り好き、本当の「ねりきち」にだけ指示されるお店であれば良いと思います。そうして、正しい祭り装束を着ると言うことが、少しずつ広まってくれれば良いと感じます。みんなで同じ格好をする良さが祭りにはあるはずです。
藍染め半纏のお仕立て


すでに、祭り前に何着かお仕立てしてお届けさせていただいておりますが、母親はふとんの仕立ての合間を見て、祭り半纏の仕立てをしております。丁寧に一枚ずつ、藍染め半纏は当店でお仕立てさせていただいております。こんな事も、当店の祭りに対するこだわりです。
母親が後何年仕立てが出来るか解りませんが、体が動く間は、きっと仕立てをしてくれると思います。

これから、高校時代の同級生数名と、暑気払いで飲みにいきます。
本日もありがとうございました。


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Posted by 眠りの達人 at 16:39│Comments(4)祭り用品
この記事へのコメント
こんにちは。時どきブログ、拝見させていただいています。

私も小さいながらふ問屋を営んでおります。
今回はちょっと気になったところがありましたので
コメントさせていただきました。

当店も羽毛投入機はありませんので、
羽毛のリフォームは外注に出しています。

当店の場合、お預かりする時はしっかり状態をチェックし、
お客様と細かい話をさせていただきます。

お預かりしたものは工場において羽毛を「E・Mリフレッシュクリーンシステム」にて洗浄をし、洗浄前、洗浄後、足し羽毛というように、
お届けの際にはグラム数を下一桁までしっかり表示したものを付けます。

羽毛の吹き込みも、お客様のご要望などはできるだけ委託先に伝え、
工場と相談し、こちらの要望も伝えながらながら仕上げています。

確かに、羽毛投入機がありませんので自分で投入できません、
あくまでも工場の技術に頼ることになります。

しかし、それはお互いに信頼関係があって委託先を信じてのことです。
当然、委託するには工場も調べ、方法も確認した上での委託です。
相手を信頼しての委託で、委託があたかも問題ありかのように書かれた
ところが気になりました。

問屋さんとお店、お店とお客さま、みんな信頼関係で成り立っていると思います。私だって真面目にやっています。
当店のりフォームでも納品の際には喜んでいただいています。

ご存知のように、多くの方がこのブログを見てます。

名を名乗る勇気も無い小心者ですが
あえて、反論させていただきます。

お邪魔しました。
Posted by ふとんや at 2011年09月04日 17:44
コメントをいただきましたので、どなたかわかりませんので、この場でご返事いたします。

 あえて反論と言われましたが、それなら羽毛投入機を導入されたら如何ですか。私の所も、田舎の小さなお店、資金的にも余裕はありませんでしたが、思い切って導入しました。
 自分で責任を持って仕立てるというのは、やはりお客様に対しての伝え方は、全然違うと私は思います。

 木綿のお布団も、今は親父が仕立ててますが、私も知っていなくてはいけないと思い、2級技能士は取得しました。しかしながら、今後は外部に委託しなくてはいけないと思います。その時は、しっかりと顔が解って、本当に信頼できる所、さらに甘い仕事をしていたらしっかりと自分がチェック出来る、そういう体制をとるつもりです。だから、こそ作らなくても技能士を取得しました。

羽毛ふとんの仕立てには、技能士はありませんが、やはり仕立てもしらない、実際の羽毛の状態を手にとって確認出来ないのではダメだと私は思います。

他店との差別化、より高い技術や知識を得るために、毎日考えています。その一つに、羽毛工房もあります。反論といわれるのなら、是非羽毛投入機を導入してください。
Posted by 蒲団屋山昇 at 2011年09月04日 18:33
お忙しいところお返事ありがとうございます。

文章能力が無くて上手に伝わりませんでした。
私が疑問に思ったところは

「委託→問題あり」、というところです。

私はお客さんにリフォーム前、後と正直に細かく説明しますし
いい加減なことはしてないつもりです。
リフォームでお客さんより指摘を受けたこともありません。

山昇さんも木綿ふとんの仕立てはいづれ委託に出されるようですが
細かくチェックしても最終的にはそこにお互いの信頼関係があり
成り立つと思います。

私も小さい店で、羽毛の投入機は導入する環境ではありませんので
当面は今までどおりにやっていこうと思います。

この度は、お忙しいところ対応ありがとうございました。
Posted by ふとんや at 2011年09月05日 12:40
委託は、問題ありと思うから導入をしました。
木綿のおふとんの仕立ては、まだ個別管理をしっかりして、間違いの無いように出来ます。しかしながら、羽毛の仕立ては、足し羽毛をどこに入れる、どのように入れる。当然、真ん中と両サイドのマスでは、体積が違いますから、入れ目を変えています。襟元、足元がすこしでも膨らむように、入れ目を変えています。
 羽毛の状態で、マチも8cmにするか、6cmにするか換えています。

そのような事まですべて、きっちりとやってくれる委託先であれば良いですが、私の知る限りではそこまでやってくれている先は無いと思います。だから、私は委託ではダメと思います。ただし、私の思いですから、そんなこと必要無いと言われれば、委託で良いでしょう。ただし、私のブログで、私の思いを表現する場であると思い、委託には、問題があると思い書きました。

今の時代、大きい小さいは関係ありません。スケールメリットは、問題ではありません。小さい店だから、出来ないではそれで終わりです。私は、負けたくないから思い切って導入をしました。

そして、もっともっと業界全体の意識レベルを上げるためにも、はっきりとダメと書かせていただきました。そうでもしないと、異業種にもっともっと食われてしまいます。
Posted by 眠りの達人眠りの達人 at 2011年09月05日 19:09
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